光の旅路(15)2014.12月号

「上高地」

 

挿絵1 「流」64×107㎝ 2009年制作 板彩色

 

挿絵2「流」制作過程 

挿絵3「清き風」53×41cm 2009年制作 紙本彩色

 

『上高地』は言わずと知れた景勝地で、長野県西部飛騨山脈の梓(あずさ)川の上流に位置しています。6年前にスケッチをしに絵画教室の生徒さんを連れて訪れる機会がありました。上高地へはマイカーでの入場は途中までしか出来ないのでバスやタクシーを使っての移動になります。この時は5人乗りのタクシーを一日貸切で松本市内から上高地を往復したのでバスの行列に並ぶこともなく楽でした。

出発地点の『大正池』は、その名のとおり1915年大正4年に突然現れた池で、焼岳の噴火活動により川がせき止められ池が生じそこに土砂が堆積して生まれたと考えられています。水没した林は幻想的な立ち枯れとなり、今は数えれるばかりとなりましたが当時は2000数百本を数えていたと言われ、今も神秘的な景観を見ることができます。

大正池から田代池、河童橋へとむかい夕方までゆっくりスケッチを楽しみました。エメラルドグリーン色の川のせせらぎや穂高を望む景観には息を飲むばかりでした。

 

この『上高地』の由来は『神垣内』『神降地』(神の降り立つ地)といい、

穂高神社の祭神「穂高見命(ホタカノミコト)」が穂高岳に降臨し、この地(穂高神社奥宮、明神池)で祀られていることに由来しています。

『神垣内』の『垣内』とは垣根に囲まれた内、屋敷の中。または集落や村などを指します。